河童のクゥと夏休み

妖怪ものが好き＆評判もなかなか、そして「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ！戦国大合戦」と同じ監督だったためＤＶＤでレンタルしてきました

＊あらすじ＊
夏休み前のある日、康一が学校帰りに拾った石を洗っていると、中から河童の子どもが現れた。
第一声から「クゥ」と名づけられた河童は人間と同じ言葉を話し、初めは驚いた家族もクゥのことを受け入れ、クゥと康一は仲良しになる。
やがてクゥが仲間の元に帰ると言い出し、康一はクゥを連れて河童伝説の残る遠野へ旅に出る。

個人的評価：
小学生の主人公＆その家族と河童のクゥの触れ合いを描いたヒューマンドラマ
最初こそ主人公の康一とクゥの触れ合いがほのぼのとした視点で描かれてますが、クゥの存在が周囲にさらされることによりいじめや無遠慮な好奇心によって家族が翻弄されていくことになります

登場人物が魅力的で、ちょっといい加減そうな父、てきぱきとした母、わがままな妹、兄である主人公、そして飼い犬との関係性がとってもリアル！
声を芸能人の方々が務めているのですが、違和感なし（というか、最後まで気づかなかった。。ゴリ以外）

絵的に可愛さを強調したものではないので、河童もあまり可愛くはないけれど見ているうちに段々と可愛い気が
それゆえ、人の悪意にさらされている中盤は結構キツく考えさせられます
ただ最後は爽やかに、水の描写がとても印象的でした

人々の感情の機微を追った内容なので、展開はとってもスローリー
その分、其々に感情移入できるので老若男女問わずおススメです
残酷な描写が２度ほどありますが、それをなくしては語れないと思うのでお子様にも是非見ていただきたい映画です

かいじゅうたちのいるところ

ファンタジーっぽい雰囲気が、公開前から気になってた「かいじゅうたちのいるところ」
来週公開終了ということで観に行ってきました

＊あらすじ＊
いたずら好きなマックス（マックス・レコーズ）はいつものようにママ（キャサリン・キーナー）とケンカして、外に飛び出してしまう。
ふと気付くとボートに乗っていたマックスは、海を渡り、ある島にたどり着いていた。島に住んでいる怪獣たちはマックスを見つけ、王様に仕立て上げるが……。

個人的評価：
世界的に有名な絵本の映画化、心に鬱屈したものを抱えるかいじゅうと子供のヒューマンドラマ
私はこの絵本を読んだことはないのですが、絵本の画像と見比べると見事に映像化されているように思えます

家族よりも友達な姉、仕事に疲れた母、孤独な気持ちを晴らすように暴れる主人公
そんな主人公の気持ちを代弁するかのような島のきもかわいい怪獣達がとても魅力的でした
バタバタとみんなで暴れまわるシーンは楽しく、音楽もいい！！

ファンタジックだけど映像は暗い色調で、テンポはスローリィ・・・ですが、最後は思わず涙がこぼれるくらい感動してしまいました
流石にこの年だと暴れることはありませんが、こういう行き場のない寂しさって大人になってもあると思います

年齢・性別関係なく、どの視点から見ても色々感じるものがあるハズ（ただ、小さい子供だと怖いシーンが結構あるかも。。）
原作も見てみたいなぁ

お買いもの中毒な私！

映画公開時に気になってたけど見れずじまい
というわけで、ＤＶＤのレンタル開始と同時に借りてきました

HP：http://www.movies.co.jp/okachu/

＊あらすじ＊
レベッカ、25歳。NYに暮らす彼女の夢は、一流ファッション誌の記者になること。
彼女にとっての最大のストレス解消法は、「お買いもの」！しかし…収入をはるかに上回る無謀な「お買いもの」を続け、財政は破綻寸前！
クレジットカード会社から届いた請求書の山とあふれんばかりの洋服に占領された狭い部屋で自己嫌悪に陥るが、親友のスーズに励まされ、夢と収入のためにキャリアアップを目指す。

個人的評価：
ポップでキュート！なファッションが満載のラブコメディ
「お買いもの中毒」な主人公が嘘と失敗を繰り返しながら段々と成長していき、最後はラブも仕事もＧＥＴというベタな展開ではありますが笑いあり涙ありで楽しめます

主人公が熱く語るお買い物の魅力や、マネキンの誘惑、「魔法のカード」の話は買い物好きなら絶対共感してしまうハズ（でも、「魔法のカードは」遅延ダメージなんだ）
ただ、行き過ぎた買い物描写は自分を重ねてしまってちょっと苦しい・・・見てると色々反省してしまいます

本当におバカで懲りない主人公ですが、演じるアイラ・フィッシャーが可愛くなんか憎めない雰囲気で暗くならずに楽しめます
そして、相手役の切れ者編集長を演じるヒュー・ダンジーがかっこいい～
親友やライバルなど、脇を固める役者たちも魅力的です◎

カップルや女同士で見るのにおススメ
買い物に元々興味がない方、特に男性は退屈に感じてしまうかも
原作の方が面白いという声が多いので、原作も気になるところです

　

パコと魔法の絵本

原作である舞台の大ファンだからずっと前から楽しみにしていた『パコと魔法の絵本』
結構前になるのですが、九月末日ごろに見に行ってきました

公式HP：http://www.paco-magic.com/index.html

＊あらすじ＊
昔々、大人の俳優に脱皮できなかった元有名子役や、消防車にひかれたまぬけな消防士など、患者だけでなく医者や看護師も変わり者ばかりが集まる病院があった。
中でも一代で自分の会社を築いた超ワガママ老人の大貫（役所広司）は、一番の嫌われ者。ある日大貫は、1日しか記憶を保てない少女パコ（アヤカ・ウィルソン）に出会う。


個人的評価：
大人のための笑って泣ける絵本
中島哲也監督らしい、オモチャ箱をひっくり返したような明るくポップな色使いの画面やCGで童心に返ったような気持ちに♪

原作が好きだと自然と点数が辛くなってしまうのですが、期待以上の出来で大満足でした
画面構成に舞台っぽい雰囲気があり、演技も大幅な解釈の変更もなく舞台からの人でも大丈夫だと思います
原作ではちょっと変わり者程度の登場人物が、映画では風変わりを通り越したハイテンションキャラ↑になってるけどそれでも感動は十二分
寧ろ、ヤンキー看護婦と元子役との関係など、サブキャラクターのエピソードが濃くなっていてより感動できる作品となっています
原作者である大王こと後藤ひろひとも出ており、その辺も楽しめるんじゃないかと

夫婦や恋人同士、友達、もちろんお一人でもOK！
ただ、これが子供向きかというと正直疑問系
扱うテーマは軽くなく、むしろ現代的な病であるためちょっと難しい要素もあるかと
せめて、感動のクライマックスで身も蓋もないことを言わない年齢になってからにしてほしいです（出てた涙も引っ込んじゃうよ）