サイクリングロードを通り、うちわまきで有名な唐招提寺へ
■唐招提寺とは・・・
1998年に古都奈良の文化財の一部として、ユネスコより世界遺産
鑑真が建立した寺院であり、南都六宗の1つである律宗の総本山である
まずは南大門からまっすぐ入って金堂へ
金堂自体が国宝で、奈良時代建立の寺院金堂としては唯一現存するものとのこと
開け放たれた正面と大きな柱が、実に威風堂々とした貫禄のある建物です
堂内には中央に本尊・廬舎那仏坐像、左右に薬師如来立像、千手観音立像が安置されています
どれも3~5mの巨像、廬舎那仏坐像の光背の化仏と千手観音立像の手のどちらも本来は1000の数があったされています(現在は前者864体、後者953体)
細かい作りで、大きいのに優美な印象 特に千手観音は道具の細かさといい圧巻です
さらに、本尊の手前左右に梵天・帝釈天立像、須弥壇の四隅に四天王立像あり
うっすらと当時の色彩の残る此方の像も、力強さを感じさせて見ごたえばっちりです
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唐招提寺 map
HP:http://www.toshodaiji.jp/
住所:奈良県奈良市五条町13-46
電話:0742-33-7900
営業時間:8:30~16:30
定休日:無休
拝観料:600円
Pあり
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遠くに見えるのは講堂と鐘楼
この講堂は平城宮の東朝集殿を移築し寺院用に改造されたものであり、奈良時代宮廷建築を残す遺構として貴重なものだとか(国宝)
宮廷らしい広く開放感のある作りで、堂内に本尊弥勒如来坐像と持国天、増長天立像が安置されています
金堂にあるものよりも太めの像で、服の彫刻が細かく、その豪華な衣装の重さが伝わってきそうなくらい
弥勒如来像も太めで結構はっきりした濃い顔立ちでした
左奥に進むと戒壇が
僧となるための授戒が行われる場所であり、焼失したものを昭和53年に立て直しています(3段の石段のみ当時のもの)
金堂、講堂、鐘楼のスリーショット
5/19のうちわまきが行われるのは此方
鼓楼
ここには鑑真和上将来の仏舎利が奉安されています(国宝)
連子窓で構成された作りで、縁と高欄がつき外へ張り出したような形です
そのまま奥に入っていくと
御影堂
教科書等で有名な鑑真和上坐像を安置している場所
開山忌である6/6と前後合わせて3日間のみ公開されています
さらに奥に進むと
鑑真和上御廟
唐招提寺の最も奥にある鑑真和上のお墓
緑深い場所で落ちついた雰囲気があり、ちょっと森林浴かも
宝蔵
校倉・寄棟造・本瓦葺
奈良時代のもので国宝、校倉の典型とのこと
この宝蔵のすぐ近くにあるのが、新宝蔵
重文である木造大日如来坐像(重文)や奈良時代末期に制作された多数の木彫像が収められています
他には金堂の鴟尾もあり
どっしりとしながらも着衣のラインが美しい木彫像は見ごたえたっぷり
なんといっても、東洋のトルソーと呼ばれている「如来立像」のくびれの美しさは感嘆です
個人的にはトルソーというより、ミロのビーナスっぽい印象を受けました
唐招提寺は賑々しい華やかさのある薬師寺と比べて、木造作りでかなり落ち着いた印象
木々も多く、背面を森で囲った境内はなんだかほっとします
ハート形の宝扇やそれをかたどった油取り紙、花の香りのお香など何気にお土産がセンスよかった♪
「薬師寺」「唐招提寺」「平城京跡」は自転車で1日あればゆっくり回れる位置にあり、どれも系統が違うので観光コースとしておススメです
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